専門学校と無認可校との学割比較

無認可校との比較にも掲載しているように、無認可校を選択するメリットは今では非常に小さいでしょう。
専門学校とは
認可校(専門学校)・無認可校との比較

昔前であれば「入学試験がない」「より専門的な分野のコースもある」などのメリットも確かに存在はしていました。ただ、今現在ではほとんどの専門学校でも無試験化していますし、選択可能な分野も細分化しており、学べない学科がないと言える状態になっています。

また、今回のテーマでもある「無認可校との学割比較」に関しては、国からの明確な特典がある専門学校のほうがはるかにメリットがある事は明白です。

例えば学校に毎日通うためには様々な移動手段を用いると思います。
電車・バス・自転車・徒歩など様々ですが、学校近くに引っ越すなどの条件が揃わない限りは、ほぼ全ての人が電車・バスなどの交通手段を利用しています。

それでは、その交通費を入学前に皆さんは検証しているのでしょうか。

答えは残念ながらNOの方が大半だと思います。
私が教育機関で入学担当をしている際の話しですが、入学予定者のほとんどの方は交通費に関しては意識していませんでした。

一番大きな初期費用である学費に目がいくのは当然ではありますが、日々のランニングコストは必ず必要になってきますので、入学前に調べておくことは重要な作業の1つになってきます。

では、実際にどのぐらいの違いがあるのかを改めて検証してみましょう。

【サンプル設定】
想定電車会社はJR西日本
学校からの最寄り駅はJR大阪駅
自宅は大阪市内、兵庫、京都の3地点で計測

【例1】
天王寺→大阪 学割定期の場合(設定は大学生割引き)
1ヵ月定期 3ヵ月定期 6ヵ月定期
4,410 円  12,570 円  23,810 円
天王寺→大阪 通勤定期の場合
1ヵ月定期 3ヵ月定期 6ヵ月定期
5,670 円  16,160 円  27,220 円

【例2】
三ノ宮→大阪 学割定期の場合(設定は大学生割引き)
1ヵ月定期 3ヵ月定期 6ヵ月定期
6,590 円  18,790 円  35,610 円
三ノ宮→大阪 通勤定期の場合
1ヵ月定期 3ヵ月定期 6ヵ月定期
11,960 円  34,100 円  57,450 円

【例3】
京都→大阪 学割定期の場合(設定は大学生割引き)
1ヵ月定期 3ヵ月定期 6ヵ月定期
7,310 円  20,860 円  39,520 円
京都→大阪 通勤定期の場合
1ヵ月定期 3ヵ月定期 6ヵ月定期
16,070 円  45,790 円  77,110 円

どうでしょう?まったく同じ年齢の方で共に勉強をしている環境でも、学校の定義が違うだけで年間数万円、2年制の学校に通う場合は10万円から20万円近く違いが出てきます。

ここで入学担当者が言うセリフはほぼ決まっています。
「夢のために10万円、20万円惜しむのか」と。
惜しみましょう。卒業後に引っ越し資金など費用はいくらあっても足りません。
入学前から無頓着に計画を立てると、卒業後に迅速な行動が出来にくくなります。
学校はいくらでもあります。あなたの夢を叶えられる学校は1校だけではありません。

この他にも学生割引き制度は色々な場所で効力を発揮しますので、学費だけに注目するのではなく、色々な角度から検討して学校選びをして下さい。

【新幹線の場合】
JR西日本
※別窓で開きます。
片道101キロを超える路線の場合2割引き。
※学校が発行する「学生・生徒旅客運賃割引証」が必要。

【飛行機の場合】
残念ながらJAL・ANAの大手は事前予約が出来ない模様ですが、飛行機も実は学割りサービスがあります。
スターフライヤー
Solaseed air
※別窓で開きます。

国際学生証(ISIC)
※別窓で開きます。
国内・国外の学割サービスがあるだけでなく、海外での身分証にもなり卒業旅行などで海外に行った場合は、
24時間対応の無料ヘルプラインがあるのは心強い。
※発行手数料が必要。

上記は全て「学校教育法第82条ならびに第83条に定める専修学校」と定義されていますので、無認可校の方では対象外となります。

奨学金で10万円の学費免除を目指すことも大事ですが、日々の支出を抑える事も重要です。

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