就職率での見るべきポイント

基本的に見るべきポイントは2つ
・卒業生全員の就職率なのか
・就職希望者の就職率なのか

卒業生全員の就職率ならその数字は信用に値するでしょう。
仮に就職率が60-70%でも「専門分野での就職率に関しての数字なら」希望の就職先に行ける可能性は一般的に比べかなり高いと思います。

仮に全体の就職率は100%でもまったくの専門分野外の数字が散見するようであれば、希望の就職先に行ける確率は大きく下がります。

「どこでも良い」と「希望の就職先」の差は長い人生の中で大きな違いがあるので、就職先の会社情報は見ておきましょう。

これに対して「就職希望者」で就職率を記載している場合は、ちょっと気をつけたほうが良いかも知れません。
ここ数年の記載の仕方の主流ではあるので、ある程度は仕方ないのかなと思う反面、本来、就職をメインとした学校であるにも関わらず、就職希望をしない卒業生が生まれる状況には不安を感じずにはいられません。
※理由は思い浮かびますが。

もちろん、本当に就職を希望しなかった学生達も私が教育機関に在籍した当時も毎年数名はいました。
理由としては
・技術をもっと向上させたいので、今はアルバイトをしながら独力で勉強する
・勉強する内に違う事にも興味がわいたので、他分野で更に学校に通う
・そもそも就職する気はなかったが、周りの友達も学校に行くので取り合えず専門学校に来てみた

上記の理由の中でも1番最初「技術向上」についての理由で就職活動をしないのはあまり心配していません。
多くの場合、卒業後、数年経過して再会した時には就職しているケースがほとんどでありましたし、更に大きな夢を持って向上している方も多数いました。
ただし、通常ではその割合は在校生の数パーセントに過ぎなかったと記憶していますので、もし、在校生の10-20%も就職希望をしていない学科に出会ったとしたら、そこには何かしらの問題があると疑ってかかったほうが良いのではないでしょうか。

そして、就職率を教えてくれた際には可能であれば、実際の名簿などを見せてもらいましょう。
個人情報保護法のため名前などの個人名は伏せている場合がほとんどだと思いますが、就職先の企業名は自信のある学校では見せてくれます。
保護法のためお見せ出来ないと言われる場合は、そもそもの就職率の信憑性に注意をしたほうが良いでしょう。
明確な基準がない中での数字の判断は意味をなしません。

本当に自信がある学校・学科はむしろ色々と聞いてもらいたいものです。
他校と比較してもらいたいはずです。

時間にして2年間から4年間。
金額にして約250万円から約600万円も使うのです。

本質を見抜いていきましょう。

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